Hussein Chalayan展


フセイン・チャラヤン展@東京都現代美術館、見てきました。チャラヤンはちょっと変わった形のデザインが凄く好きで、6年くらい前でしょうか、気に入って着てました。現、渋谷の「Opening Ceremony」の建物がかつて「movida館」だった頃の「VIA BUS STOP」で取り扱っていてよく見かけました。チャラヤンの洋服、最近以前よりもあまりお店に並んでいないなぁと思っていたところにこの展示。見終わった頃にはイメージがだいぶ変わりました。

展示は 昨年の秋の「Luxury展」に比べて、ファッションというよりも展示はアートでした。形がどうのというよりももう思想とか妄想を表現した、と言った感じでした。周囲へ赤い光線を挑戦的に放つドレスの作品。太陽崇拝とセレブへの礼賛に着想されたとのこと。シュールさが目立ちましたが発想はもちろん面白いです。
服を着るマネキンの顔つきも若くてぴちぴちした女性というのではなく、むしろ後退した雰囲気を味としているような。ファッションというものは華やかで明るいものを想像しますが、一重に「楽しい」というものは無く、どちらかというと重さのある展示でそこがまた興味深いものがありました。

展示を見終わる頃にはフセイン・チャラヤンはデザイナーというよりはもう現代アーティストだなと考え方が変わるくらい。

唯一クローゼットにあるチャラヤンの服を取り出して、この服のギャザーや、ふくらみには彼の思想やら妄想が吹き込まれているのだなぁと思うとまた違う目線で見れて面白い!と思いました。


フセイン・チャラヤン ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅
開催中〜2010年6月20日(日)
東京都現代美術館 東京都江東区三好4-1-1
open.10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)、月休
東京都現代美術館