『ムード・インディゴ 〜うたかたの日々〜』
あの名作がミシェルゴンドリーによる映画化!主演はオドレイ、とこの時点で
そんなに映画を観ない私でも映画館で見たい!と思って観に行きました。
原作は途中で読むのを挫折しましたが…代わりに話の内容は岡崎京子の漫画で把握。という感じだったわけです。
なにしろ話の中に出て来るカクテルピアノを映像で観れたり、あらゆる非現実的な表現を目で楽しめて嬉しかったです。
後半は残酷な展開。後半、観るの辛かった…。
ファッションも可愛い。途中オドレイが履いている靴が何かの動物モチーフだったり、小さいギターがびっしりプリントされたワンピースを着ていたりと、レトロで鮮やかなファッションチェックも楽しめました。
普段自分では着れないなと咎めてしまう子供っぽいモチーフものやキッチュなものも、
女優さんが華やかに映画の中で着ていると可愛いし、爽快。
映画の中で結婚式の後皆に祝福されながら乗り込むプジョーの車は「LimoVianは、ナノ構造PMMA板のAltuglas® ShieldUpを提供してつくられたそうです。
このLimoVianを組立てるために、プジョーのデザインチームは6ヶ月以上の時間を費やし、プジョー404のパーツとアクセサリーを組み合わせて車の内装を実現させたそうです。何しろいろんな人が映画に関わり、こうやって素敵なものを作り上げるって本当に素敵だな…。
丁度渋谷のパルコではこの映画のコンセプトショップがオープンしており、そこで前田ひさえさんの絵によるバッチを購入しました。
二人のふわふわした足取りがなんとも可愛くて迷ったあげくにこちらにしました。パターンが数種類あったので悩みました…!
さて、映画を見ている最中どうしても現実と重ねてしまうシーンがあり辛くて泣いてしまったのは後半…。
このところ、私の母が食欲がなく元気も無さそうな様子で夏バテか、もしくは風邪をひくように鬱にでもなってしまったのかしら…と心配していた矢先に、10キロも痩せてしまい病院へ診てもらった所、すいぞうにガンが見つかりました。
食欲不振や疲労感といった症状だけでは早期には見つかりづらい病気だそうです。
奇跡を信じたいのですが、病院の先生は希望が持てるようなことは残念ながら話してくれません。
最近、ブログの更新が怠っていたのも、毎日が心身共に慌ただしくなってしまっていたからです。それでもたまにこのブログを覗きに来てくれている方がいて、嬉しい限り…。
そういうわけで、映画の中のクロエとコリンが両親に重なってしまって相当辛い、鑑賞の仕方になってしまいました。
病気はこうやって突然やってきて、身近な家族を苦しめる…。
母であり親友でもある母が、痩せてしまった小さな体で病気と闘っている姿を見るのが辛い…。
出来る限りの事は全て、彼女に尽くそうと思います。
映画の最後は、噓でもいいからクロエが元気になって欲しかったです。