大友良英さんのサントラについて

大友さんはアヴァンギャルドな音楽に携わっている傍ら、90年代に中国映画の音楽を手掛けていたことを知り、大友さんの過去の映画音楽を探して聞いたりしていました。
普段ノイジーな音色を奏でる大友さんが作り出す映画音楽が大変美しい…と発見、なんて面白い!と注目していました。

「蓝风筝 The Blue Kite」(1993年 )私が音源を手に入れて聞き出したのは2001年頃のだいぶ後なのですが、サントラが美しくて素晴らしい。
「女人、四十」(1995年 香港映画)は動画が探せませんでしたがこれも気に入って聞いていました。

風花(2001年)相米慎二監督の遺作になった映画。
やっと、リアルに大友さんの出来立てほやほやのサントラを聴ける!なんて当時思いながら映画館へ足を運んだものです。

魚喃キリコの漫画が原作となった映画「blue」。この曲が大好きで大好きで…もう何度聴いたか分かりません。切ない感じが本当に好き。
「blue band」として何度かライブをされていたので、もちろん観に行きました。
大友さんが物販を自らしていたのでその時にCDを購入し「ファンです…。」とサインを貰い、話しかけたら凄くびっくりされて「…俺のファンは野郎ばっかなんだけどな〜女の子に言われることなんて無いよ!」と仰られ。

確かに、これをかっこいいと思って聴く人って少数だったのかもしれない…そんな気はする、悲しいけれど。
当時の大友さん、世間ではバリバリアヴァンギャルドターンテーブル、ギターリストで知られる方。私が野郎みたいな音楽の趣味なのです…と、ちょっと思ったり。そんなやりとりがあったことは凄くいい思い出です。

アイデン&ティティ」は大友さんに声をかけてもらって夫が初めて映画音楽に参加した作品。好きな映画です。
その後「東京島」「鈴木先生」でも誘って頂きサックスで参加しているという、不思議なご縁を個人的に感じたりもしていて。

大友さんのライブを観に行った時に初めて夫と会場で出会うきっかけになったり。
鈴木先生」のレコーディング中に3・11の震災が起きて、たまたま近くに居た私もスタジオにかくまってもらうことがあったりと、大友さんは何かと私の人生の節目のキーパーソンだったりもします。
不思議なご縁、こういうことあるんですよね。

とにかくあまちゃんでお忙しそうな大友さん、朝ドラ用にまだまだ書き続けてらっしゃるようだし、他のプロジェクトも積極的にされているしでお忙しそうではありますが、よりいっそう沢山の人に大友さんの存在が知れ渡っていることが本当に嬉しいことです!

あまちゃんクドカンの脚本が最高だし、9月で終わっちゃうなんて今から悲しい。。。
最後までしっかり見届けようと思います!